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イラン戦争 日本への影響 トイレットペーパーはどうなる?

イラン戦争 日本への影響 トイレットペーパー 暮らしの備え

「イラン戦争の影響で、日本にトイレットペーパーはなくなるの?」と不安に思っている人もいるかもしれません。

結論から言うと、今のところ、日本でトイレットペーパーが本当になくなる可能性はかなり低いです。

ただし、戦争が長引けば、どこかのタイミングで値上げや一時的な品薄が起こる可能性はあります。そのときに気をつけたいのは、原料不足そのものより、不安が広がって買い占めが起きることです。

イラン戦争でトイレットペーパーはなくなる?

現時点では、日本でトイレットペーパーが急になくなるとは考えにくいです。

理由は、トイレットペーパーの多くが日本国内で作られているからです。
経済産業省や日本家庭紙工業会によると、日本のトイレットペーパーの約97%は国内生産です。
原料も中東の石油ではなく、主に古紙やパルプが使われています。

トイレットペーパーは中東の石油を原料にしているわけではないため、今回のホルムズ海峡の影響で、すぐに作れなくなるわけではありません。

トイレットペーパーと石油の関係

トイレットペーパーは、石油そのものから作られているわけではありません。主な原料は、紙です。

でも、石油とまったく無関係ではありません。

関係してくるのは、主に次の3つです。

1.工場を動かすエネルギー

工場では電気や燃料を使うため、エネルギー価格が上がると生産コストも上がりやすくなります。
もちろん、極端なエネルギー不足が起きれば工場停止のリスクもありますが、今の時点では、すぐに生産できなくなるというより、まずはコスト上昇の影響を考えるほうが自然です。

2.トイレットペーパー運ぶための燃料

工場で作ったトイレットペーパーは、トラックなどで店まで運ばれます。燃料代が上がると、運ぶための費用も上がります。極端な燃料不足が起きれば物流に影響が出る可能性もありますが、まずは物流コストの上昇として考えるのが自然です。

3.包装に使う材料

トイレットペーパーの外側を包むフィルムには、石油由来のプラスチックが使われることがあります。そのため、石油価格が上がると、包装にかかるコストにも影響が出ます。
極端な供給不安が起きれば包装材にも影響する可能性はありますが、まずはコスト面への影響として見るのが自然です。

トイレットペーパーは石油が原料ではないけれど、作る・包む・運ぶところで石油の影響を受けるということです。

トイレットペーパーが品薄になる原因

今いちばん気をつけたいのは、買い占めです。

政府も、イラン情勢に関する報道やSNSの情報を見て、落ち着いて行動するよう呼びかけています。海外でも、日本政府がトイレットペーパーのパニック買いを警戒していると報じられています。

つまり、今の日本で起こりやすいのは、以下のパターンです。

トイレットペーパーの原料が足りなくて消えるわけではありません。
「なくなるんじゃないか?」と不安になった人が買い占めて、一時的に棚が空くことです。

みんなが「なくなるかも」と思って一斉に買うと、工場で作る力はあるのに、店の棚だけが一時的に空いて見えることがあります。さらに、その様子がニュースやSNSで広がると、不安になった人がまた買いに走り、同じことがくり返されやすくなります。

値上げの可能性

トイレットペーパーの値上げの可能性は、ゼロとは言えません。

理由は、すでに説明した通り、トイレットペーパーは石油そのものを原料にしているわけではなくても、作る・運ぶ・包むところで石油価格の影響を受けるからです。

たとえば、燃料費や電気代、物流費、包装資材費、人件費が上がると、その分だけコストも上がりやすくなります。

実際に、ここ数年は家庭紙メーカーが、原材料費や燃料費、物流費、人件費の上昇を理由に値上げを発表しています。

そのため、イラン戦争が長引いて原油高が続けば、トイレットペーパーも将来的に値上がりする可能性があります。

オイルショックのときと何が違うの?

昔のオイルショックを知っている人は、「またトイレットペーパーがなくなるのでは」と不安になるかもしれません。

1973年の第一次オイルショックでは、石油の値段が急に上がり、日本中で「この先、いろいろな物が足りなくなるかもしれない」という不安が広がりました。資源エネルギー庁も、当時は「石油供給が途絶えれば、日本は物不足になるのでは」という不安感が、人々を買いだめ・買い占めに走らせたと説明しています。

【日本のエネルギー、150年の歴史④】2度のオイルショックを経て、エネルギー政策の見直しが進む|経済産業省 資源エネルギー庁

トイレットペーパーは石油そのものから作られているわけではありませんが、生活に必要で買いだめしやすいため、買い占めの対象になりました。

一方で今回は、経済産業省と日本家庭紙工業会が、トイレットペーパーの多くは国内生産で、原料も国内回収古紙やパルプが中心であり、中東への依存はほとんどなく、生産に直接的な影響はないと案内しています。工業会は、会員41社が通常どおり生産しており、増産余力も十分にあるとしています。

そのため今回は、オイルショックのときよりも、「本当にすぐ足りなくなるのか」を落ち着いて考えやすくなっています。

安心しすぎは禁物

ここまで見ると、「じゃあ心配しなくていいのかな」と思うかもしれません。
ただ、完全に安心しきってよいわけではありません。

トイレットペーパーそのものは中東の石油を直接の原料にしているわけではありませんが、日本全体では今も中東の原油への依存が高いからです。
そのため、ホルムズ海峡の混乱が長引けば、燃料費や物流費、電気代などを通じて、紙製品にもじわじわ影響が出てくる可能性があります。

つまり、すぐに作れなくなるとは考えにくい一方で、戦争が長引いた場合は、値上げや一時的な品薄につながる可能性はあります。

トイレットペーパーの買い占め注意

トイレットペーパーは、今のところ国内で生産が続いており、すぐに足りなくなるとは考えにくいです。そのため、不安からまとめ買いが広がると、実際には商品があるのに、店の棚だけが一時的に空いて見えることがあります。

こうした状態になると、あとから買いに来た人が買いにくくなってしまいます。特に、必要なときにすぐ動けない人ほど影響を受けやすくなります。

今は、なくなる前に急いで抱え込むというより、必要な分をいつも通り買うくらいがちょうどよさそうです。

ふだん通りに備えることが安心につながる

今の時点で大切なのは、あわてて大量に買うことではなく、ふだん通りに備えることです。

まずは、家にどれくらい在庫があるのかを確認しておくと安心です。
そして、なくなる直前まで待つのではなく、少し余裕があるうちに1つ買い足すくらいで十分です。
大事なのは、必要な量だけ買うことです。

もし、SNSで不安をあおるような投稿を見ても、すぐに信じて動かないことも大切です。
トイレットペーパーのような日用品は、不安が広がると一気に買う人が増えやすいため、うわさだけで判断すると、かえって品薄を起こしやすくなります。

もともとトイレットペーパーは、少し多めに家に置いておきやすい日用品です。
だからこそ、必要な分を落ち着いて持っておくことが大切です。

なお、最近は、「ふるさと納税の返礼品としてトイレットペーパー」を選ぶ人もいます。日ごろから少し多めに備えておきたい人にとっては、こうした方法もひとつの考え方かもしれません。

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まとめ

イラン戦争の影響で、日本のトイレットペーパーがすぐになくなるとは、今のところ考えにくいです。
日本のトイレットペーパーはほとんどが国内で作られており、原料も中東の石油ではないからです。

ただし、安心しきってよいわけでもありません。
戦争が長引けば原油価格が上がり、燃料費や物流費が高くなって、トイレットペーパーの値上げにつながる可能性はあります。

そして短い期間でいちばん起こりやすいのは、原料不足ではなく、不安からくる買い占めです。

なので大事なのは、「なくなるかも」とあわてて大量に買うことではなく、正しい情報を見て落ち着いて判断することです。

最後に、今のところ考えられること

  • イラン戦争の影響でトイレットペーパーがなくなる可能性は低い
  • 一時的な品薄は、買いだめや配送の偏りによって起こりうる
  • 今後、値上げの可能性はある
    • 主な理由は、原油高による燃料費や物流費などの上昇

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